配信モード(VMC接続、OBS連携)

Webカメラとモーションキャプチャでアバターを動かそう

本ガイドでは、VRC Avatar Viewer のアバターを表示するアプリを「ビューアーアプリ」、モーションキャプチャするアプリ (Motion Capture for VRC Avatar Viewer) を「キャプチャーアプリ」と呼びます。

VRCアバタービューアーと Motion Capture for VRC Avatar Viewer(以降「キャプチャーアプリ」)を組み合わせると、Webカメラ1台でアバターを動かすことができます。またOBS Studioなどを使って配信に使うことができます。このガイドでは次の流れで設定を進めます。

なおキャプチャーアプリは、カメラの映像をすべてローカルで処理します。外部には一切送信しません。また、ユーザーが明示的に行うVMCやVRChat OSCの通信以外、一切外部との通信は行いません。

モーションキャプチャとフェイストラッキング
モーションキャプチャとフェイストラッキング
OBS連携
OBS連携
  1. キャプチャーアプリで自分の動きをトラッキングする
  2. VMCプロトコル経由でアバタービューアーに送ってアバターを動かす
  3. アバタービューアーをOBSに取り込んで配信ソースにする(任意)

必要なもの

  • VRCアバタービューアー(本体)
  • Motion Capture for VRC Avatar Viewer(キャプチャーアプリ/BOOTHで配布
  • Webカメラ(720p以上を推奨)
  • OBS Studio など配信ソフト(任意)
[Webカメラ] → [キャプチャーアプリ] →VMC / UDP→ [アバタービューアー] →Spout / 透過ウィンドウ→ [OBS]
Tips
  • このガイドはまず1台のPCですべてを動かす構成で説明します。配信PCと撮影PCを分けたい場合はStep 2の最後に補足があります
  • アバタービューアー自体のインストールやアバターの読み込みについては、アバターのエクスポートから表示まで を先にご覧ください
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キャプチャーアプリを準備する

キャプチャーアプリはWebカメラ映像から全身の動き(体・腕・指・表情)を推定し、VMCプロトコルで外部に送信するWindows用アプリです。

キャプチャーアプリの画面
キャプチャーアプリの画面

1-1. ダウンロードと起動

  1. BOOTHの配布ページからキャプチャーアプリのZIPをダウンロード
  2. ZIPを展開し、Capture.exe をダブルクリックして起動

1-2. カメラを開始する

  1. 「カメラ」「解像度」「FPS」を選択
  2. 「カメラを開始」ボタンを押す
  3. プレビューに自分が映ったら、カメラの正面に立って 1〜2秒静止 する(初回キャリブレーション)
カメラを開始する
カメラを開始する
Tips
  • 全身が画面に収まる立ち位置にしてください。上半身だけでも動きますが、フルボディトラッキングには全身が必要です
  • 背景はできるだけシンプルに、明るさは顔がはっきり見える程度にしてください

1-3. 動きを調整する

プリセットでうまく動かないときは、画面下部のスライダーで調整できます。上半身 / 腕 の各セクションごとに次の3つを調整できます。

動きの調整
動きの調整
パラメータ 効果
安定化 揺れを抑える(強くするほど追従が遅れる)
応答性 急な動きへの追従度(強くするほど機敏に動く)
動作量 出力される動きの量(小さくすると控えめになる)

設定はアプリ終了時に自動保存されます。

1-4. 人間の姿勢とアバターの姿勢にずれがあるとき

「再キャリブレーション」ボタンを押すと、3秒のカウントダウン後に基準姿勢を取り直します。

1-5. 送信する部位を選ぶ

画面右側の「送信する部位」のチェックボックスで、アバターに反映する部位を個別に ON/OFF できます。動かしたくない部位を OFF にすると、その部位は静止したまま (デフォルトポーズ) になります。

送信する部位を選ぶ
送信する部位を選ぶ
部位 説明
表情 まばたき・口・視線などのフェイストラッキング結果
頭の向き (首の回転)
両腕・指の動き
上半身 胴体の上下・前後の傾き、肩の動き
下半身 腰・脚の動き
使い方の例
  • 椅子に座って配信する場合は 下半身 を OFF にすると、立ったり座ったりの誤検出が抑えられます
  • 表情トラッキングだけ別ツール (VRCFaceTracking 等) を使う場合は 表情 を OFF にして競合を回避できます

1-6. リップシンク

マイクの音声から口の動き (リップシンク) を生成する機能です。Webカメラのフェイストラッキングよりも反応が速く、口元の動きが自然になります。歌唱配信やマスクを着けたまま配信したい場合に便利です。

リップシンク
リップシンク

使い方

  1. 「リップシンク」セクションの 「ONにする」 トグルを ON にする
  2. 「マイク」プルダウンから使用する入力デバイスを選択
  3. 声を出してみて、隣の音量メーターが反応すれば認識成功
Tips
  • リップシンクが ON の間は、Webカメラの口の動きよりマイクの音量・母音解析の結果が優先されます
  • マイクが反応しない場合は Windows のサウンド設定で入力デバイスが有効か確認してください
  • 選択したマイクは PlayerPrefs に保存され、次回起動時にも復元されます
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アバタービューアーと連携してアバターを動かす

キャプチャーアプリからアバタービューアーへは VMCプロトコル(OSC over UDP)でモーションを送信します。アバタービューアー側で受信を有効にし、キャプチャーアプリ側で送信先を指定するだけで連携できます。

2-1. アバタービューアー側: VMC受信をONにする

  1. アバタービューアーでアバターを表示する
  2. ツールバーの 配信モード ボタンをクリック
  3. 「VMC受信」をONにする(デフォルトポート: 39539
配信モードの画面
配信モードの画面

2-2. キャプチャーアプリ側: 送信を開始する

  1. キャプチャーアプリの「送信先 IP」を 127.0.0.1、「Port」を 39539 に設定
  2. 「送信開始」ボタンを押す
モーションの送信を開始
モーションの送信を開始

これでアバターが自分の動きに合わせて動き始めます。

送信タイプについて
  • 「送信開始」ボタンの下に 「送信タイプ: VMC」 または 「送信タイプ: VMC + VRChat OSC」 のキャプションが表示されます。これが現在の送信先プロトコルです
  • 表情送信形式 (VRM 標準 / Perfect Sync / VRCFT) の選択によってキャプションが切り替わります。VRCFT を選んだ場合のみ、VMC に加えて VRChat OSC にもフェイストラッキングデータが流れます
  • 表情トラッキングの詳細は 表情トラッキング または VRCFaceTracking 連携 ガイドを参照してください
Tips
  • 動きがぎこちない場合は「動きのスムージング」プリセット(6段階)を切り替えると、追従のキレと滑らかさのバランスを変えられます
動きのスムージング
動きのスムージング

2-3. うまく動かないとき

  • アバターが反応しない アバタービューアーのVMC受信がONか、キャプチャーアプリ側のIPアドレス/ポートが合っているかを確認してください
  • 動きが固まる キャプチャーアプリのプレビューに自分が映っているか、トラッキングが取れているかを確認してください
  • 動きが悪い 服と背景の色が近いと、トラッキングの精度が明確に落ちます。特に床や壁と同系色の服は避けてください。人間の目には違って見える色でも、カメラ映像ではほぼ同じ色に映ることがあります。背景とコントラストが強い色の服がおすすめです。

2-4. 別PCから送信したい場合

撮影と配信のPCを分けたいときは、キャプチャーアプリ側の「送信先 IP」をアバタービューアー側PCのIPアドレスにします。アバタービューアー側PCのファイアウォールで UDP 39539 の受信を許可してください。同一LANかつ有線接続を推奨します。

2-5. そのほかの注意事項

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表情トラッキング

表情トラッキングについては別ガイドにまとめています。

  • 表情トラッキング (Webカメラ / iFacialMocap) キャプチャーアプリで Webカメラまたは iPhone (iFacialMocap) を使って表情を取得する方法
  • VRCFaceTracking 連携 VRChat 用フェイストラッキングのデファクトスタンダードである VRCFaceTracking から、ビューアーアプリへ直接表情を送る方法 (Quest Pro / Vive Facial Tracker など)
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OBS Studioにアバターを取り込む

アバタービューアーをOBS Studio(以下OBS)の配信ソースとして取り込む方法は2通りあります。Spout2 を使う方法が画質・性能ともに有利でおすすめですが、プラグインの導入が不要な「ウィンドウキャプチャ」方式も使えます。

方法A: Spout2でOBSに出力する(推奨)

Spout はWindows上のアプリ間で映像を直接やりとりする仕組みです。アバターを高画質・低遅延でOBSに渡せます。

  1. OBS側の準備 Spout2 Plugin for OBS Studio をインストールしてOBSを再起動
  2. アバタービューアー側 配信モードを開き、Spout出力をONにする
  3. OBS側 ソース追加で「Spout2 Capture」を選び、アバタービューアーから送られてくる出力を選択
Tips
  • Spoutはアルファチャンネル(透過情報)も渡せるので、背景を透明にしたままOBSで合成できます

方法B: 背景透過モード + ウィンドウキャプチャ

プラグインを入れたくない場合や、デスクトップマスコットとしても使いたい場合に向いています。

  1. アバタービューアーのツールバーから 背景透過モード をONにする(背景が消えてアバターだけが残る)
  2. OBSで「ウィンドウキャプチャ」ソースを追加し、アバタービューアーのウィンドウを選択
  3. クロップやサイズ調整でアバターを好きな位置に配置
Tips
  • 背景透過モード中もマウスでアバターのカメラ操作はできます